ジンジャーレモンハニー

ヒマラヤの麓を旅していた時に、ジンジャーレモンハニーをカフェでよく飲んだ。

名前の通り生姜、レモン、そしてハチミツを、白湯や紅茶、サイダーで溶かす素朴な飲み物なのだが、

ほどよい辛味、酸味、そして甘味が絶妙なバランスでじんわりと、移動や高度で疲れた体を癒やしてくれる。

 

夜にはついついアルコールに手を出したくもなるが、土地柄あるいは宗教上アルコール類がないカフェも多い。その点でも、ほっとするひと時が得られるジンジャーレモンハニーは良かった。ちなみにお酒よりも体に良い….。

 

カフェで出会った多様な旅人たちとたわいもない話をする。時には楽器を奏でたり、唄ったり。そうして1日をリセットし、それぞれが次の新たなる1日に目覚めていった。

 

借りた宿では村人から教わってインドのスパイスをよく自炊で使った。

また宿から出発する旅人が少しでも荷物を減らすため、彼彼女らが使っていたハーブをもらう事もしばしばあった。

 

日本に帰国してから、あのスパイスやハーブを自分なりに調合し、自分のオリジナルのジンジャーレモンハニーを作っては、異国の地を、山々を思い返していた。

 

常に移りゆく風景や光、土地の空気や匂い。

変わらない村人たちの温かさや、旅人たちのあの笑顔を。